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第50話 似たもの同士

last update Huling Na-update: 2025-11-10 19:06:10

 私の作った朝食を皆で食べた後、片付けはアネットに任せて町へ行くことにした。

「よし、準備OK」

外出着に着替え、エントランスへ向かうと丁度俊也が仕事に向かうところだった。

「あれ? 今から出掛けるの?」

帽子をかぶりながら俊也が尋ねてきた。

「ええ、そうよ。色々用事があるからね」

「ふ〜ん、そうなのか。それじゃ俺と一緒に出ようよ」

「ええ。そうね」

2人で揃って外へ出ると、丁度庭ではジャンが芝生の芝刈りをしていた。

「あれ? ゲルダ様。お出かけですか?」

「ええ、そうよ。それよりもジャン、今夜は貴方がノイマン家に行く日なのに休んでいなくて大丈夫なの?」

「こんな朝から休んでなんかいられないですよ。休憩なら午後に取ります」

ジャンは芝を刈りながら返事をする。

「ふ〜ん……そうなんだ。でも芝刈りは大変じゃない?」

「好きでやってるのでいいですよ」

その時、黙って立っていた俊也が私をつついて来た。

「ねぇ、そろそろ行こうよ」

「ええ。そうね。それじゃ行ってくるわ」

「ええ、行ってらっしゃいませ」

頭を下げたジャンに見送られながら私達は門を目指してあるき出した――

****

「母さん、あのジャンて人に……俺たちどうやら勘違いされている気がする」

ボソリと俊也が言った。

「え? 勘違い? どんな?」

「うん……僕と母さんが特別な関係だと思っているように感じたんだ」

「まぁ、それはそうよね。外見は全く違っても前世で私と俊也は親子だったのだから」

「う〜ん……そういう関係じゃなく……どうやら恋人同士に思われているような気がしてならないんだ」

俊也は腕組みした。

「ちょ、ちょっとやめてよ! いくら何でも俊也と私が恋人同士なんておかしいでしょう!? ほら、見てよ! 今の言葉で全身に鳥肌が立っちゃったじゃないの!」

私は袖をまくって俊也に見せた。

「それを言うなら俺だってそうだよ!」

俊也も腕をまくると、やはり私と同様に鳥肌が立っている。

「やっぱり、私達は親子ってことよね」

「ああ、そうだね」

2人で顔を見合わせ、クスクスと笑った――

****

「それじゃ俺はこっち側だから」

メインストリートに出ると俊也が右側の方向を指さした。

「あら、そうなのね。私はこっちよ」

俊也とは反対方向の左側をさす。そちら側には商店街が広がっている。

「そうか、それじゃここまでだね。じゃ行ってくる
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